ランニングで自律神経を整える

ランニングで自律神経を整える

ランニングを継続することには多くのメリットがありますが、
今回は特に自律神経に焦点を当ててみたいと思います。

1. 自律神経の概要

自律神経は、私たちの内臓機能やホルモンの分泌などを無意識的に調整する神経系です。交感神経と副交感神経の2つから成り立っており、これらはトレードオフの関係にあります。例えば交感神経の活動が優位になると副交感神経は抑制されます。

2. 交感神経と副交感神経の働き

交感神経は、危険を察知した時に、心拍数や血圧を上げる、筋肉を緊張させるなどの働きをする神経系です。副交感神経は、体に休息と回復を与える神経系です。

3. 現代社会における自律神経の乱れ

現代社会では、情報の行き来が膨大で、その情報に振り回されがちです。
インターネットの普及により、情報量はますます増加し、
多くの情報は、人に関心を持ってもらうために、
扇動的で過激な内容で感情を揺さぶるような内容になっています。

このような情報にさらされると、
交感神経の働きが常に優位になり、身体の休息を妨げ、
それが不調の原因になることがあります。

4. ランニングによる自律神経の改善

ランニングは、交感神経が興奮し心拍数や血圧を上昇させますが、
ランニングが終了した後、リラックス時に副交感神経が優位になる効果が期待できます。

この効果を最大限に引き出すためには、
ランニング中の心拍数を過度に高くしないことが重要です。
心拍数を一定に保ち、長時間続けることで、
自律神経のバランスが整うことが期待できます。

5. ランニングの負荷管理

ランニングが習慣化してくると、どうしても強度を上げたくなる気持ちにかられます。
これはトレーニングにより向上するという気持ちからくるものだと思います。

しかし、40代以降の世代のコンディショニング(体調管理)を考えた時に、
自律神経のバランスを整えることは非常に有効だと考えます。
従っていかに低強度~中等度の負荷ランニングをできるかといったことは、
トレーニングを継続していくうえでも大事だと考えます。

もちろん低負荷のランニングだけでは物足りなくなったり、
負荷が足りなくなったりすることがでてくるので、
トレーニングにバリエーションを設けながらすすめることが大切です。
そのためにトレーニング計画を立て、
どういった目的でトレーニングしているのか、
といったことが明確に意識できることが重要だと考えます。

6. まとめ

ランニングは、自律神経のバランスを整える効果が期待できる有酸素運動です。
しかし、強度を上げすぎると交感神経が優位になり、逆効果になる可能性があります。

40代以降の世代のコンディショニングのためには、
低強度~中等度の負荷を一定時間続けることで、自律神経のバランスを整えることができます。また、トレーニング計画を立てて、目的を明確に意識しながらトレーニングを継続することが大切です。

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