今回は足の裏の感覚の大切さについてお話をしていこうと思います。
私達は歩いたり、立って身体を動かしたりするときに必ず地面に足の裏を接地させて、足の裏から地面に力を伝えています。
手の指先の感覚は敏感だと容易に想像できると思いますが、
実は、足の裏も感覚を感知するセンサーがたくさんついています。
普段どのくらい足の裏の感覚に意識を向けることがありますか?
歩き方を良くしたいとか姿勢を良くしたいと思った場合、
足の裏の感覚に意識をむけて、足の裏から地面に体重を伝える場所を調整することで
歩き方や姿勢をコントロールすることができます。
私たちは地球という重力のある環境で生活をしていますので、
体の重みを足の裏を通じて地面に伝えて、
その跳ね返ってきた力を利用して、私たちは姿勢や動きをコントロールしています。
地面に接地している足は、足の裏の大きさが接地面積になります。
この接地面積の中でどこに体重を乗せていくかということが
動きをコントロールするうえで非常に大切になってきます。
そのため、足の裏のどこに体重が乗っているかといった感覚が
しっかりと認識できることが重要になるわけです。
歩いている時は、かかとから地面に足を着いて、
そして徐々に足のつま先の方に体重が移動していきますよね。
この時しっかりと指先まで体重が乗っている感覚を認識することができますか?
もちろん普段、何も意識せずに歩いていたらつま先の感覚は意識に上ってきませんが、
足の裏に意識を向けた際に、
つま先まで体重をのせられる感覚を認識できることはとても大切です。
足の裏の感覚を高めるためには、
足の指の関節を動かす運動や、
青竹踏みのような運動も有効です。
足首の捻挫の後のリハビリとして、
ビー玉を足の指で掴んだり、タオルを手繰り寄せたりするようなリハビリを行います。
これは、捻挫の治療のために足に体重をかけないように生活していたことから
足のいろいろな感覚が鈍ってしまうため、
足の裏の感覚を再獲得するための運動の一つとして行うわけです。
多くの人が外見の姿勢を良くしたい、歩き方を良くしたいと思っているかもしれません。
足の裏の感覚をきちんと認識することができると、
その感覚を指標にして、姿勢や歩行も良い方向に変えることができます。
ぜひ、足の裏の感覚を大切にしてください。